入れ歯とインプラントの違い

歯を失ってしまった場合、ほんの数年前までは「入れ歯」を入れるのが一般的でした。

そこに近年登場し、脚光を浴びているのが「インプラント」です。

 

「インプラント」という名前はだいぶ広まりましたが、その具体的な治療法やデメリットなどについては、まだまだ知られていないように思います。

そして同時に、近年の「入れ歯」の進歩についてもあまり知られていないようです。

 

そこでこれから、入れ歯とインプラントの違い及び双方の特徴やメリット・デメリットを、歯科医の立場からご説明したいと思います。

 

 

人工的に作った歯や歯茎を、口の中にはめ込めるように作ったものが「入れ歯」です。取り外しが可能で、メンテナンスが簡単です。医療保険内で作れる安価なものから、保険外の高性能なものまで、様々な種類があります。

 

入れ歯というと、これまでは「外れやすい・噛めない・痛い」といったイメージがありましたが、技術の発達によってこれまでのデメリットを覆す高性能なものも登場してきました。

下図は、私が製作した最新の「入れ歯」の現物写真です。最新の技術で精錬された入れ歯は、かなりよくかめて、痛みもなく、ほとんど一生使えるものへと進化しています。

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次に、近年注目を浴びている「インプラント」についてご説明しましょう。インプラントとは、アゴの骨に穴をあけて金属の歯根を埋め込み、その上に人工歯をくっつける治療法です。

 

インプラントは「入れ歯にとって代わる画期的な義歯」というような宣伝がされることもありますが、決してそんな夢のような、メリットばかりの義歯ではありません。

特に安全面においてのリスクが大きいというデメリットがあります。

 

2012年6月1日の読売新聞での報道によると、インプラント治療が原因で後に大学病院での治療が必要になったという事例が、2009〜11年の3年間に421件あったとされています。神経麻痺が158件、上アゴの骨を突き抜けてしまったというケースもあったとのことです。

 

より安全・安心のできるインプラント治療を受けるためにも、そのメリット・デメリットをきちんと理解しておくことが大切です。

入れ歯とインプラントそれぞれのメリット・デメリットをこの後ご紹介しますので、どちらを選ぶか迷っている方の判断材料になれば幸いです。

詳しくは次のページにて解説しています。

→入れ歯(義歯)とインプラントのメリット・デメリット